prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「SM」

SとMがいる。 SはMに酷いことをして満足する。 MはSに酷いことをされて満足する。 SがMに酷いことをする。 ※Sは身体的満足を得る。 Mは身体的、精神的満足を得る。 ※SはMの想像もしない酷いことをすることによって身体的、精神的満足を得るはずなのに 結局S…

『馬鹿は殺す』

馬鹿みたいに僕はまた煙草を手に取る。煙草の箱に手を伸ばし煙草を一本取り出し口許へ近付けそれを咥え火をつけた瞬間こそが煙草を吸うという行為のピークだ。口許へ届いた煙草に火をつけた後は既にその実が失くなり始め、葉は元いた野に散り、紙は木に舞い…

「自己客観性」

2012年04月02日03:37自身を差別的だと思っていない人間が一番に差別的だ。自身を客観的に見る事が出来ない事は恥ずかしい事ではあるが、それでもそれが出来ない事もある。そこまでわかっていればそれは決して恥ずかしがる事ではない。自分で自分の電話の声の…

「外と内」

自分へのコンプレックス他者からの批判あらゆるものが恐ろしく世界は自分に開けていないように思えるだろう人間だけでなく、時計や新聞、テレビ、ペン、靴や洋服までもがあなたを襲う恐いだろう一歩もそこから動きたくないだけどどうにもこうにもその殻から…

詩『青』

赤が目の前を横切る 青がそれを直線的に追う 紙切れと革製品が擦れ合う 女が私の目を一瞥する 少年はそれに逆らう 洪水になる ゆるされるなら揺れたい どっしりと根が固まる それを雨と雪が溶かす 正確なビートが僕に尋ねる 明日はどこだ? 僕には答えられな…

『パラソル』

僕のコアントロー君のカシスべっとりとした湿気私はあなたに関したあなたは私を刺した空は雲ひとつない日本晴れ唾液とアルコールが手を組み木製の椅子がぎこぎことなりカラフルな南国植物が昆虫を捕食スプレープレイシユーシューシュー私は地べたへ這いつく…

『溜息』

僕は溜息をつくあなたの前ではっきりと.目の前が真っ白になる2014.05.09.--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://poguri.jimdo.com 秋

詩『檸檬』

遠くに電球が見える 規則的に並べられた五目扉 私の空が青ざめる 檸檬が飛び出す 横線が私を苛む ダンス・クリニック・歯 淀んで濁った苦痛 私の空を返して お前に私の雲をやるから--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http:/…

「背伸びしないでくれよ」

背伸びしないでもらいたいんだ。そのままの君でいい。格好をつけたり演技をしたりすると、この歪んだ世界が更に歪んで見えるから。もしかしたら歪んだ世界に歪んだ君で丁度真っ直ぐ見える事もあるかもしれない。それでも僕は今のこの角度のままで一つ一つ不…

「愛ってのは」

愛ってのは「知っているよ」ではなくて愛ってのは「知っているよ、だから話して」だと思う本物の勝利とは自分が手に入れたいと熱望したものを手に入れた後にそれを手放す勇気を持った時に訪れるものである。本当の勝利を得たいとは思わないのか。本当の勝利…

何番がお好き?vol.1

個を愛せない人間に組織を愛せるはずがない。日曜日の朝は何してもいいから好き。レイプしても盗みをしてもお年寄りに席を譲っても女の子に花をプレゼントしてもいいんだ。実際には視覚に頼らないなんてことは到底あり得ない。自分勝手がうりです。でも自分…

何番がお好き? vol.12

例えば憧れの人になろうとした瞬間、憧れの人から一番遠ざかる道を選ぶことになる。その人間を捉えようと思った瞬間から囚われているのはあなたなのよ。馬鹿だという認識すらない奴らを私は救う為に生きてる。でもそれはアフリカに支援物資を届けるのと似て…

ドラマ「Summer Snow」

人間としてどれだけ立派で正しくても不幸を呼び寄せてしまうことがある。でも私はそれをただただ悲観することはしない。それは人間として立派で正しくない人間がその不幸を幸せに変えることなど到底できないと考えるからだ。世界は全て誰かの悲しみの上に成…

「嘔吐2011」その2

私は狭い狭い箱の中で選択肢を思いつくのに精を出していた。私がどれだけ頑張っても何も思い浮かばなかった。耳に入ってくるのは鈴のお経と雑音と無気味な明るい音楽だけだった。MichaelJacksonのDangerousというアルバムを聞いていたのだが、それはマライア…

「嘔吐2011」

初めての感覚だった、または状態だった。側に人がついていてくれなくては何もできない様な、赤子に戻った様な。外から内に入ってくる言葉は全てがメガホンやテープレコーダーやらの何だかを通して聞こえる様に、バイアスや屈折があり私の五感へと届いた。ふ…

「国歌と戦争」

メキシコ戦のブラジルの国歌斉唱。私は映画『カサブランカ』を思い出した。これこそが戦争である。自分の国を誇りに思い自分を奮い立たせ相手を圧倒する。自分の国に対して何の疑いもない、自分らには仲間がいて、目の前に戦って倒すべき敵がいる。これ以上…

「この人を見よ」ニーチェ

わたしは一個デカダンなのであるが、見方を変えれば、わたしはまたデカダンの対立者である。 わたしはもろもろの理論と論戦はしない。ただそれらに出会うと手袋をはめるだけだ。 嵐をもたらすものは、もっとも静寂な言葉だ。鳩の足で歩んでくる思想が、世界…

映画「ベティ・ブルー」

「ベティ・ブルー」なら、ピアノのシーンがやっぱり一番美しい。女の方が少しだけ早く走り過ぎた、それだけ。男に追いついた女はその後途方にくれてしまった、それだけ。それにお互い気付いていた。そして最後にはまた男が追いつく。でもそれには女を殺すし…

「私のこと」

「子供と大人、正論と感情を持っている人、だから純粋でいられる。心に張った水を揺らし続けることで濁らないようにする」「あなたは世界中の女の子の欲しがっているものを持っている。世界に人間があなただけになっても構わない様なものを」「でも結局のと…

「世界的都市」

銀座でバーテン四年やっていました、と言うと大阪の人はちゃんと引いてくれる。彼らは大阪を愛しているのではなく、東京に引け目を感じている。だから大阪を愛すのよ。彼らは中目黒や恵比寿や代官山というワードを聞くだけで構えるのだ。東京人にとって、東…

「日本人の宗教観」

2013.09.15.日本人には宗教というものはあまり馴染み深くないと思う。キリスト教でもプロテスタントとカトリックとでは考え方も教会も全然違う。プロテスタントを批判するわけではないけれど、私は矢張り教会ってのは厳かで差別的で圧倒的な存在感を有してい…

映画『もののけ姫』

《最初の出会い》 サンがお母さんの傷口から血を吸って、ぴゅっと吐く。 【目が合う】 アシタカが大きな声で名乗り出る。 サンの〈生理〉とアシタカの〈挨拶〉。 要するに、アシタカはサンとの最初の出会いで既に相手の親への挨拶を済ませているのだ。 しか…

「刃物で刺す」

【刃物で人を刺す】刺されたらどれだけ痛いか想像できたら人を刺すことなんてできない、とよく耳にする。そんなことは幼稚園や小学校の時に親や教師から教わったと思う。友人や兄弟と喧嘩をしたり、サッカーをしたり、物理的に人間と接触したりしながら、徐…

「悲しみよ こんにちは」

2011年12月12日13:28サガンの書き方というものもあるのかもしれないけれども、私はアンヌを毛嫌いしていた。その気高さや規律性、美しさ、傲慢さを私は嫌っていた。私は私の大嫌いな偏見と差別に満ち溢れた見方をしていた。結果的には、アンヌが死んでからわ…

『comfortable』

女はもしかすると僕を裏切った。正式な計画のもと破談したので正式には裏切りではないのかもしれない。裏切られた時僕は首を傾げなかった。心が傾いた。斜に構えられた心はまたすぐにニュートラルな状態へと戻った。その間ギアは一度も入れ替えられていなか…

「噓」

僕には嘘をつくことがある。可愛くもないのに可愛い、だとか上手くもないのに上手い、だとか言う時がある。でもそれは本当は可愛くもないものに可愛くないと言うよりも酷だ相手に対して自分に対して周りの人間に対して可愛くないものに対して可愛くないと言…

『精神分析入門(上巻)』

女と一緒に恵比寿の本屋に入り僕はフロイトの精神分析入門(上巻)を買った。女は次の日、電話をしてきた。「今入った本屋ね、精神分析入門の上巻だけないの。」と言い、切った。--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://pog…

「経験が直感を生む」

偏りたくない片寄りたくないそう思って生きてきた。偏りたくない。私は片寄りたくない。あなたのことをブスという私がブサイクなのは筋が通っていないことではない。それを一緒にしてしまうあなたの考え方の方が随分とひん曲がっている。私があなたにブスと…

「平和になった暁には」

例えば私と出会う前に女がある男を信頼し好いていたとしてその男が私に対する言われのない陰口なるものを女に言ったとする。女は其れを信じる。其れは其れで完璧なまでに正しい。私にとっては何より其れを咎める事こそ軽蔑する行為だ。私は其の点において曇…

『僕はエリーゼの為に』

2011年08月13日00:10「エリーゼのために」が流れた。机の上にある携帯が震えていた。量子力学的に言えば、それは私には詳しくはわからないが、厳密には人間だってものだって何だって小刻みに震えているらしい。20世紀の象徴であるコンクリートの壁を人間の拳…