prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「言語化」

自分の怖いもの、知らないものと真っ向勝負してぶっ潰すって作業です。真っ向勝負です。発言すること、書くこと、それは言語化できなかったものを公に晒し殺すことです。--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://poguri.ji…

「殺人犯」の作り方

私はね、「殺人犯」というのは今、子を持つ親が作っていると考えている。テレビの前でお前ら馬鹿な親はこう言うんだよ、「あらま怖いわ、また殺人事件、物騒な世の中だわ」と。それこそがこの世を物騒な世にしているとは思わないのかしら。「殺人犯」という…

何番がお好き? vol.25

旋律と歌詞ならどっち? という永遠の問いに私は敢えて歌詞と答える。宇多田ヒカルの言う様に旋律ができた時点でそれにぴったりの歌詞もできているというものを私は信じている。凛として時雨/illusion is mineを聞くとかなり序盤の「奇跡的」のとこでイって…

何番がお好き? vol.24

君の気持ちはわかる。だけどその訳のわからない人の気持ちを想像してやるのが俺の仕事だし、更に言えばあなたとその訳のわからない人のどっちもを完璧にわかった状態で白黒つけるのが俺の仕事なんだよ。あなたが殺される可能性のある社会、それこそがあなた…

血の繋がり

私は二十歳を越えて親と血の繋がりのないことを聞かされた。だからと言って特段疎外感を感じることはなかった。むしろ親に対して感謝でいっぱいだった。本当のことを知ることが怖くないのは其れが事実であれば私はどんなことでも受け入れられると思えるから…

侵食

明石家さんまの「そうか、お前はミドルネームないのか」という確認に間髪入れず「僕も震えました」とさらりと答えたデニス植野。私の一番好きな種類の受け答えだ。引きながら攻めるのって何においても素敵よね。 追手や敵からジグザグに走り逃げながら手榴弾…

「リュックと兄貴」

リュック、リュックサック、ナップサック、バックパック、呼び名は何でも構わない。電車で座席に座る前には必ずそれをどちらか片方の肩から外し身体の前へ持ってくる。それは成人ではほとんど万人が行う所作だ。私はね、例え血の繋がり、血縁関係があったと…

「私の美」

私の美というのはね、この女の子たちが振り返ると二人とも顔面が佐々木希であることを言うのよ。 過去形と現在形のレトリック=修辞法--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://poguri.jimdo.com @pourguoi 秋人間

「人間を救う」

私は人を救えない。人間は自らを自らが救わなくてはならない。それでも私が声をかけるのは、一応その人間を救おうと思っているからだ。それは更に言えば、私が私を救う為に私が私に声をかけるということである。人間は誰かや何かにによって救われることはな…

理想の音楽

ピアノ、その旋律は早歩きをしてその歩の早さに誰も追いつけないその早さに気後れせず全てを網羅し、支配下に置くバスドラムそこに少しばかりのシンセサイザーを機械音は原始生まれではないが、現代には確実に存在しているそれらが手を組まずに進む私が時間…

2014読書1

2014年9月日々の泡/ボリス・ヴィアンノルウェイの森(上)/村上春樹罪と罰/ドストエフスキー失楽園/ジョン・ミルトン仮面の告白/三島由紀夫遠野物語/柳田国男卍/谷崎潤一郎禅/鈴木大拙眼球譚/ジョルジュ・バタイユカラマーゾフの兄弟/ドストエフス…

音が聴こえる。前を見て、前を見て。お母さんの注意する声が聞こえる。その幻聴を私たちは一体いつまで聞くことになるのだろうか。お母さんの発言は全てが生に対して正しい。あくまで生に対してだ。雲、雲、雲。雲の雲たる所以は何処にあるのか。その青々と…

十年

2014.09.13.私がこうして書くものを多くの人間が見るところに晒さなくなったのは何よりこのままでは埒が明かないと思ったからである。私はここ十年戦ってきたつもりである、挑んできたつもりである。しかし私自身一体全体何と戦ってきたのか正直を申してわか…

中編小説『私と男性の煙草』2

男はよくわかったという顔をしている様に女からは見えた。しかし実際の男はというと、頷いたりもしなかったし、首を横に傾けたりもしていなかった。ただただ女の顔を、目を真正面から見つめていた。話を聞いているのかさえわからないほど直視していた。女は…

超短編集5

本当は病気なの。とっても苦しいの呼吸がままならないの。だからいつも透明な酸素ボンベを背負って生きているの。でもそれを隠してた。でもあなたはどうしてそれに気付いたの?男は答えた。「君が僕と同じものを背負っていたからだよ、昨日君の横を通り過ぎ…

何番がお好き? vol.23

私の恋は必ずドッペルゲンガーでなくてはならない。その時には私は本気で死んでもいいと思えることだろう。幼少期から音を立て食事をすることが下品であるという躾を受けてきたフランス人が蕎麦を食べる時には音を立てて食すところに私はイキを感じるのであ…

「いい女とは」

仮に私が男だとしたら、私は強い女の弱さが見たいし、それに触れたい。それはまるで自分に触れる感触を覚えるからだ。自分の心にも身体にも意識にも自分は触れることができない。それらはこう客観性を持って触れることのできる様な代物ではないからだ。簡単…

超短編集4

私は輝くターコイズブルーの石を大切にネックレスにして身につけていた。不思議なことに多くは何故こんなドス黒い茶色い石を身につけるのかと不思議がっていた。ある時電車で小さな女の子がこれを指差し言った。「ママー、ターコイズブルー色だよー」私はそ…

超短編集3

イヤーフォンとヘッドフォン。あなたはどちらがお好み?私は勿論ヘッドフォンよ。だって音が大きいでしょう、こちらの方が出口が大きいのだから音が大きくて当然じゃない。私小さいのって嫌いなの、だってつまらないでしょう。でもあなたのそれは好きよ、そ…

超短編集2

私は泣いている。そう気付いたのは人集りが私の周りにできてからだった。私は何故か泣いていた。一体誰が泣かしたの?ねぇ誰よ、出てきなさいよ。聴衆のいることで私は急に恥ずかしくなって誰もいない公園までそそくさと歩いた。私はまた泣いている。朝焼け…

超短編集1

私が野崎にあなたは病気であると伝えると野崎は特に驚きもしなかった。野崎は自分が病気であることを知っていたのだ。私はなんて恥知らずなことをしたのかと後悔した。野崎は一見すると可愛い子ちゃんで男の子にもモテるだろうしご立派な両親がいて、郊外だ…

中編小説『私と男性の煙草』1

---------------------------------------------------ねぇ、知ってる?「煙草」のピークってどこにあるか、わかる?---------------------------------------------------私、煙草が嫌いなの。別に匂いが嫌だとか吸っている姿が何だか古くさくてグッとこな…

「小林書店の娘」

私が求めているのは単なるわがままなの。完璧なわがまま。たとえば今私があなたに向って苺のショート・ケーキが食べたいって言うわね、するとあなたは何もかも放りだして走ってそれを買いに行くのよ。そしてはあはあ言いながら帰ってきて「はいミドリ、苺の…

「嫉妬・喪失未発見」

私はどんな人間をも軽蔑している。その中でも一番軽蔑しているのは私自身だ。例えば相手の悲しみ(哀しみ)に共感をしてやれないとしたら私たちに果たして一体何が出来るのだろうか。国家は一つになるのが夢であるのに対し人間は二人になることを想い望む。…