prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

2014-01-01から1年間の記事一覧

「私の美」

私の美というのはね、この女の子たちが振り返ると二人とも顔面が佐々木希であることを言うのよ。 過去形と現在形のレトリック=修辞法--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://poguri.jimdo.com @pourguoi 秋人間

「人間を救う」

私は人を救えない。人間は自らを自らが救わなくてはならない。それでも私が声をかけるのは、一応その人間を救おうと思っているからだ。それは更に言えば、私が私を救う為に私が私に声をかけるということである。人間は誰かや何かにによって救われることはな…

理想の音楽

ピアノ、その旋律は早歩きをしてその歩の早さに誰も追いつけないその早さに気後れせず全てを網羅し、支配下に置くバスドラムそこに少しばかりのシンセサイザーを機械音は原始生まれではないが、現代には確実に存在しているそれらが手を組まずに進む私が時間…

2014読書1

2014年9月日々の泡/ボリス・ヴィアンノルウェイの森(上)/村上春樹罪と罰/ドストエフスキー失楽園/ジョン・ミルトン仮面の告白/三島由紀夫遠野物語/柳田国男卍/谷崎潤一郎禅/鈴木大拙眼球譚/ジョルジュ・バタイユカラマーゾフの兄弟/ドストエフス…

音が聴こえる。前を見て、前を見て。お母さんの注意する声が聞こえる。その幻聴を私たちは一体いつまで聞くことになるのだろうか。お母さんの発言は全てが生に対して正しい。あくまで生に対してだ。雲、雲、雲。雲の雲たる所以は何処にあるのか。その青々と…

十年

2014.09.13.私がこうして書くものを多くの人間が見るところに晒さなくなったのは何よりこのままでは埒が明かないと思ったからである。私はここ十年戦ってきたつもりである、挑んできたつもりである。しかし私自身一体全体何と戦ってきたのか正直を申してわか…

中編小説『私と男性の煙草』2

男はよくわかったという顔をしている様に女からは見えた。しかし実際の男はというと、頷いたりもしなかったし、首を横に傾けたりもしていなかった。ただただ女の顔を、目を真正面から見つめていた。話を聞いているのかさえわからないほど直視していた。女は…

超短編集5

本当は病気なの。とっても苦しいの呼吸がままならないの。だからいつも透明な酸素ボンベを背負って生きているの。でもそれを隠してた。でもあなたはどうしてそれに気付いたの?男は答えた。「君が僕と同じものを背負っていたからだよ、昨日君の横を通り過ぎ…

何番がお好き? vol.23

私の恋は必ずドッペルゲンガーでなくてはならない。その時には私は本気で死んでもいいと思えることだろう。幼少期から音を立て食事をすることが下品であるという躾を受けてきたフランス人が蕎麦を食べる時には音を立てて食すところに私はイキを感じるのであ…

「いい女とは」

仮に私が男だとしたら、私は強い女の弱さが見たいし、それに触れたい。それはまるで自分に触れる感触を覚えるからだ。自分の心にも身体にも意識にも自分は触れることができない。それらはこう客観性を持って触れることのできる様な代物ではないからだ。簡単…

超短編集4

私は輝くターコイズブルーの石を大切にネックレスにして身につけていた。不思議なことに多くは何故こんなドス黒い茶色い石を身につけるのかと不思議がっていた。ある時電車で小さな女の子がこれを指差し言った。「ママー、ターコイズブルー色だよー」私はそ…

超短編集3

イヤーフォンとヘッドフォン。あなたはどちらがお好み?私は勿論ヘッドフォンよ。だって音が大きいでしょう、こちらの方が出口が大きいのだから音が大きくて当然じゃない。私小さいのって嫌いなの、だってつまらないでしょう。でもあなたのそれは好きよ、そ…

超短編集2

私は泣いている。そう気付いたのは人集りが私の周りにできてからだった。私は何故か泣いていた。一体誰が泣かしたの?ねぇ誰よ、出てきなさいよ。聴衆のいることで私は急に恥ずかしくなって誰もいない公園までそそくさと歩いた。私はまた泣いている。朝焼け…

超短編集1

私が野崎にあなたは病気であると伝えると野崎は特に驚きもしなかった。野崎は自分が病気であることを知っていたのだ。私はなんて恥知らずなことをしたのかと後悔した。野崎は一見すると可愛い子ちゃんで男の子にもモテるだろうしご立派な両親がいて、郊外だ…

中編小説『私と男性の煙草』1

---------------------------------------------------ねぇ、知ってる?「煙草」のピークってどこにあるか、わかる?---------------------------------------------------私、煙草が嫌いなの。別に匂いが嫌だとか吸っている姿が何だか古くさくてグッとこな…

「小林書店の娘」

私が求めているのは単なるわがままなの。完璧なわがまま。たとえば今私があなたに向って苺のショート・ケーキが食べたいって言うわね、するとあなたは何もかも放りだして走ってそれを買いに行くのよ。そしてはあはあ言いながら帰ってきて「はいミドリ、苺の…

「嫉妬・喪失未発見」

私はどんな人間をも軽蔑している。その中でも一番軽蔑しているのは私自身だ。例えば相手の悲しみ(哀しみ)に共感をしてやれないとしたら私たちに果たして一体何が出来るのだろうか。国家は一つになるのが夢であるのに対し人間は二人になることを想い望む。…

何番がお好き? vol.22

会話というのは勝負なんだ。そこで優位になるのに必要なのはテクニックではない、相手のことをどれ程知っているか、思えるかだ。要するに相手の言動を死ぬ程観察してパターンを規範をある程度覚えてしまい、そこからまた疑いに疑いをかけるんだ、相手ではな…

「情事芙蓉」

そう? そのリスクに晒されていないと(仮に失うの対義語が所有するだとして)所有していると感じられない.永遠ってのは、破滅に向かう覚悟のできたアベックにしか手にできないものだよ.現実では非現実を見る.絶対に違う.出し惜しみしなくては成り立たないだ…

『三人目の私』

『横』2014.8.26.赦されたいと願う私と罰したいと迫る私とが押問答をする間に三人目の私が鏡を前にした。鏡の中の人間と私とがあまりにも違いすぎたことに憤り鏡を割りその破片で顔を朱に染めた。赦されたいと願う私は新たな生命を受けた様に感動し、また罰…

「ガラケーの愛」

私の愛というのはiPhoneからガラケーへと写真を送る際に一切サイズ変更をせずに送ることで、一般的に言われる愛ってのはその写真のサイズを縮小してガラケーでも見られるようにして送ることだろう。 でもガラケーだからと最初からサイズ変更をしなくては、と…

映画「グロリア」

皆様、『レオン』ではなく『グロリア』をご覧ください。リュック・ベッソンではなくジョン・カサヴェテスです。 監督ジョン・カサヴェテスの考察 僕は女性に向かって、こう言いたかったんだ。女性が必ず子供を好きになる必要はない - でも女性の心の奥には…

何番がお好き? vol.21

皆さん『レオン』ではなく『グロリア』を観て下さい。こちらが本物です。リュック・ベッソンではなくジョン・カサヴェテスです。他者と簡単にわかりあえるだなんて思っていないけどそれでも私はいつか完全な他者と初めて目が合った時に全てをわかりあえてし…

「自分の存在を認めさせるにはその時に黙る自分を殺し、また喋る相手を殺すことになる」

2014.8.15.03:19『山崎-yamasaki-』 相手を信じるには、 自分から見える相手を、 自分の創造する相手を、疑うということが必要だ。要するに、 相手ではない、自分を疑うのだ。 究極的なことを言ってしまえば、 自分の存在を認めて欲しいと願う時、 他人を傷…

何番がお好き? vol.20

首筋が痒いと思い掻くと丁度蚊が行為中だった様で私の人差し指は血だらけだ。恐らく君はまだ強烈な質問というものに出会ったことがないのだよ。それはどうしたって即答以外認めない様な質問のことで質問自体が解答を猛烈に欲しているもののことだよ。中途半…

「ルールの存在理由」

一人一人のデスクの上にカレンダーが置いてあるとしよう。そのカレンダーは一ヶ月しか表示されていない。次の月に入る時には自分でめくらなくてはならないものだ。【新しい月になったらカレンダーをめくって下さい】それをルールにするか否か。仮にルールに…

「平穏無事」

恋愛と信愛の間友達というのはそう滅多矢鱈に会うものではないと私は考えている。私は基本的に大勢の人間のいる場所が好きではない。会話をする度に人が求めていないことまでいちいち考えてしまい疲れてしまう。だからそういう場に赴くだけで疲弊し切ってし…

中編小説『質問と答え』

私は結婚した。全てを諦めた訳でも、システムに縛られる事をよしとも学生時代から変わらず思っていない。むしろ希望に満ちた選択だった。確かに少し保守的な考え方なのかもしれないけれど、私が結婚した理由はもう今後こんなにいい男が現れるとは思えなかっ…

掌編小説『手紙〜Sorbonne〜』

僕の記憶が正しければ、君に手紙を書くのはこれで二回目になる筈である。一回目の手紙は、君が側にいて住所を言ってくれたので僕は「茶の本」の一節だけをその手紙に書き、郵便局から投函した。その後に恐らく僕は君を支配したくて--そもそもそんなもので支…

「無題」

はそら やわぬのせなせ?--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://poguri.jimdo.com 秋 @pongseon prêt-à-porter