何番がお好き? vol.38
- 38歳の蚊と8歳の虎どちらが偉い?
- 怒りというのはね、ほとんど悲しみの裏返しなのよ。
- 当たり前のこと、相手が自分に向かって何かを表現した時にそれが一般的に、表面的にどんなに楽しく明るくいい意味のものだとしても、まずは自分の言動が相手に対し失礼行為をはたらいていたのではないかと自分を疑うこと。疑いに疑った後で、きちんとした審査がおりた後で相手の表現したものをそのまま頂戴する。
- 私は自分の感覚や基準が常識、一般レベルだとは思っていません。対峙する人間って実際には一人か二人でしょう。単純にその相手が嫌だと思うことはやるべきではないんです。大人ならその相手が嫌だと思うことを無意識にやっていたなんてのは恥ずかしいことなんです。悪意か善意かなんて全然関係ないんです。一つのミスが命取りなんです。
- この言動があなたにとって死にたくなるほど嫌なものだとは知りませんでした、許して下さいだなんてのは通じないのよ。ジ・エンドよ。そうしてしまった時には私は、ただただ謝り、誰よりも事態を重く受け止め、反省し二度と同じことをしないと誓うばかりか、更に二段階ほど自分の中で厳しい規則に更新する。
- 単純に目の前の相手を意図せず不快にさせたりしたくなくない?私の言ってることはそれだけなの。
- そしてね、大人ならね、目の前の相手を不快にさせる時は全て意図的でなくてはならないと私は言っているのよ。
- 何故目の前の相手の選択した肯定をそのまま肯定として捉えられるのか私にはわかりません。私は相手を疑ってはいません。いつだって私は私を疑うんです。私が嘘で、私が雑魚で、私が不覚で、私が不出来だからこそ私の言動によって目の前の相手に不快な思いをさせてしまっていないだろうかと疑い悩むんです。
- 私の様な人間相手だと会話する相手は制限される。いずれにしろ感度の悪い人間とは会話が成り立たない。裏の会話(沈黙の会話)ばかりか表の会話すらできないからである。そもそもが往々にして裏の会話なくして表の会話は存在しない。
- くちゃくちゃな下着をあたかも今朝洗濯し日中散々陽に晒し綺麗にアイロン掛けしたもののように私は装着した。今から大事なパーティに出掛けるの。ねぇ想像した?
- 私は今、四畳半のワンルームでタイの仏像のように寝転がりながら右肘を立てかっぱえびせんを喰らいながらテレビを見ている。ねぇ想像した?
- 知らないことが多すぎて自分に嫌気がさす。然し人間は次の瞬間知らないことがあって当然と開き直って生きている。イツカ讀むと意気込みメモしておいてもそのイツカは次の瞬間に消えてなくなる。今読まなくてはならない、そう、まさに今。本当はこの時間までやっている本屋に今から走りこまなくてはならないのよ。
- オススメ絵本
- 『よあけ』ユリー・シュルヴィッツ
- 『あな』谷川俊太郎
- 『100万回生きたねこ』佐野洋子
- 『おおきな木』ほんだきんいちろう訳
- 『へいわってすてきだね』安里有生
- 『スーホの白い馬』モンゴル民話
- 『てぶくろ』ウクライナ民話
- 『くまのこうちょうせんせい』こんのひとみ
- 『はらぺこあおむし』エリック・カール
- ワイパーという名の音もその働きも可愛い、
- 前へ出る女と一歩後ろへ下がる女がいる。
- わたしはね、絵本や児童文学がゴリゴリの哲学書や純文学小説に劣ると一般的に思われているのが癪なのよ。ミヒャエル・エンデが、まど・みちおがフリードリヒ・ニーチェを、ジョルジュ・バタイユを上回るという認識をあなた方にそのうち与えることを約束しよう。
- 最近は真人間になるべく朝早く起き夜早く寝ているのだけど規則正しい生活をすると見えてくるものがある。ただ同様に不規則な生活でしか見えてこないものもある。私はそれを忘れない。今はロベルト・バッジォの言う様に「思いついたプレーの中で一番難しいものを選択する」ことをしたいと思う2015。
@pongseon 秋