prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

「ゴリラ」

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信じられるのは自分だけ。自分だけは自分を裏切っているのかそうでないのかわかる筈だ。そして自分すらも裏切る人間が他者を裏切らないわけがない。そう、だから私は自分に誓うの。例えば浮気をしないだとか嘘はつかないだとかってね。私は私を信じていて、あなたはあなたを信じている。だから私らはお互いを信じている。


俺は時々全員ぶっ殺したくなるんだよ、お前ら日本人をな。


あなたは決して病気で無いとは言えないけど、でも俺からしたらこの世で正常なのは君と僕くらいのものだ。


僕は兎に角キックボクシングの日本ランカーの後輩から肘打ちだけを学んだ。本当に殺したい人にだけ使おうと思っている。僕はさして筋力も背丈もないけど21年間サッカーをやってきたし闘争心も復讐心もある。殺したいと本気で思った時、いざという時には僕は肘打ちを繰り出すよ。間合いに入らないでね。肘ってのは身体の中でも相当に硬い部位であるんだ。僕はキックボクサーの様に目尻を狙ってTKOを取ろうとは思わないよ。本気で顎を狙って平衡感覚をなくさせて、立てなくしてからとどめをさすよ。気をつけてね、僕を怒らせないでね。男だろうが女だろうが容赦しない。GOの窪塚洋介がまさに僕そのものだ。



この前ね、NHKかBSで放送されていたゴリラのドキュメンタリーを見たのね、それがもう本当に男としてどう生きるべきかを教えてくれてね、とても面白かったの。喧嘩で勝てなかったら全ての女を奪われるし、子供は殺される。敵が現れたら戦わなきゃならない。負けは全てを失うことを意味するんだよ。メスの発情期は月に一回で本当にタイミング次第なんだ。村上龍の「すべての男は消耗品である」という言葉を思い出した。本当に消耗品だなと、生物学的になんだろうけど。三位くらいまでの女と共に生きていて子供もそれぞれいて女同士の喧嘩の仲裁には入らなきゃならないし、ファミリーの和を保たなくてはならない、餌を探してみんなで移動しなくてはならない。そして敵、挑戦者とは必ず戦わなきゃならない。違うゴリラの前でゴリラが胸を叩くのは挑戦の合図で、この縄張りのno.1より俺の方が強いという挑戦者のアピール。ローランドゴリラって言ったかな、彼らの喧嘩は身体ではなく相手の顔面を直接狙うんだよ。体重200kg、握力500kgのオスのゴリラがだよ。だから森の中には脳天をピストルでブチ抜かれた様にゴリラの手形がテンプルに残って倒れている死骸がゴロゴロあるのだそうだ。ゴリラの胸を叩く行為をドラミングと言うのだけど、それはその縄張りにいるno.1のオスに対してだけではなく、メスに対してのアピールで、そのメスの中にはno.1の女との娘なんかもいて、例え戦いに勝っても娘だけはその男についていってしまったりもする。それは人間界にも少し通じていて、要するに娘が欲しければいきなり娘の親父とタイマンせざるを得ないってことね。その女の親父を本気で殺そうとした奴にしかその娘とお近づきにはなれないってことなんだ。後々それがカップルになったとしたら「お前の親父は強かったよ」とでも回想してるのだろうか。村上龍の言っていた様にその娘の親父が偉大で強力であればあるほどその娘、その女は素敵な、嫌な言い方をすれば戦って傷ついてでも得る価値のある女ってことなんだ。俺は最強の女の親父を倒す為に鍛えることにする。肘打ちを磨くよ。



どうやら私はゴリラを誤解していたみたいだ。ドラミングは敵へのチャレンジの合図ではなく、引き分ける為の合図でもあるそうだ。

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