prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

何番がお好き? vol.43

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  1. 三島由紀夫、彼の人生は後半から彼脚本・主演の演劇と化した。一番の見せ場は市ヶ谷駐屯地での演説だった。しかし周りの演者以外の客は誰一人彼に感動しなかった。彼は本気で演じ、本気で生きたのに完全な他者相手に歯が立たなかった。それでも彼はいいと思っていただろうが、少しは落胆したと思う。彼にとってものを書くという行為は彼の思う、実際の行為ではなく机上の空論に思えてしまったかと思える。それはあくまで概念上の、形而上学的な「美」に過ぎなかった。彼の欲した「本物」の美は実際の行動、行為にこそ宿る。しかし結果、他者には伝わらなかった。それは本当に彼の、思い描いていた行為だったのだろうか。

  2. 話し言葉はね、酸化するのよ、錆びていずれは溶けてしまうのよ。でも表情は永遠よ、何故なら表情は一瞬だからよ、刹那だからよ。そういう意味では書籍って、書き言葉って永遠ね。

  3. 可愛い男の子との文通が私の趣味の一つです。

  4. ありとあらゆる強迫観念に縛られている私。全ての悪事は私のせいで、全ての善事は他人様のお陰であると考える。全部全部、私が悪い。でも単なる強迫観念では飽き足りる。だから全ての悪事に私がどう加担していたのかをきちんと論理的に考えるの。取っ掛かり、切り口はめちゃくちゃかもしれないけど。

  5. 気を使うってことはまだ愛していないってことなのよ。

  6. 逆に考えると、フォローを外されるということは私の文章を一文字でも読んでくれたってことなのよ。

  7. どんな人間といようとも立場が全くイーヴンになることなんてないのよ。

  8. 飲食店の喫煙席で煙草を吸い、灰皿が依然として出てこないとしよう。もちろん自ら灰皿を取りに行くという選択肢もある。ただ今回、例えば灰を机の上に落としてしまったとしよう。その後店員が頼んだ食べ物を運んで来て、机に灰が落ちているのを見てムッとした表情をしたとする。それはね、間違いなのよ。あなたは店員で私は客。別に私はクレーマーではない。ただね、あなたはムッとするより以前に灰皿をお持ちしなくて申し訳ありませんでしたという声をかけなくてはならなった(でもそれさえも多少なりとも私への皮肉になるでしょう)。初めにあなたが私に「お煙草はお吸いになられますか?」と聞いたのよ。責任を取りなさい、立場を知りなさい。

  9. 何をするにしても構造的に美しくなくては私はそれを評価しない。皮を裂き肉を削ぎ血管を引き千切った後に残る、その骨の配列こそが私の評価対象である。

  10. 一緒に仕事をしたいと思われるような人になりなさい。

  11. 覚悟があるなら私は誰が何をやってもいいと思います。誰に迷惑をかけようが覚悟があり、本気で何かをやっている人間は信用に値する。私の友人には人を殺したことのある人だっています。

  12. 黙っているということは何も知らないということだ。

  13. 【mille-feuille】(仏)mille は「千」、feuille は「葉」を意味しており、一般的にmille-feuilleは「千枚の葉」という意味だと理解されている。

  14. よかれと思いやったことを指摘されると馬鹿な人間は怒る。私にはこれが理解できない。本当に相手の欲しているものを提供できなかった自分の愚かさを私は先ず恥じる。あなたの選択した行動はあなた一人で回収できなくてはならない。あなたの妄想で、勝手な想像で選択したものです、責任を取りなさい。

  15. 日本のお笑いのレベルが世界的に高いのは全国民が共通して常識化されたルールを持っているからだ。

  16. 日本語話者はね、もっと表面・表層の言葉ではなく、その言葉の裏にある暗に意味・示唆する対象を汲みとらなくてはならないのよ。そうするとね、単なる言葉やその音自体は意味を持たなくなるの。私たちはね、環境や条件によって「大丈夫?」という言葉が幾通りにも解釈できなくてはならない。

  17. 本気で欲しいと思うものが決まったなら死ぬ気でそれにしがみつきなさいよ、愛して愛して殺してしまう程に。そしてね、それを手放さなくてはならなくなる客観的な理由にあなたの落ち度が一欠片もなかったとしても、それはあなたのせいなのよ。わかるかしら。そういうことなのよ、本気でやりなさい。

  18. 言葉にしても表面的には恋愛的なものであってもいいのだけど、恋愛のその先が描かれていない言葉にはぴくりともしない。それかもう超恋愛な言葉でなくてはならない。

  19. 気にしいやナイーヴというものは自分の中だけで、自分に対してだけ向ける刃でなくてはなりません。何故それを他者に押し付けようとするのですか。それをするとなるとあなたが気にしいでも、ナイーヴでもないことを証明する様なものなんです。何故そういう元も子もないことをやるんですか。

  20. 煙草の箱に手を伸ばし煙草を一本取り出し口許へ近付けそれを咥え火をつける、その瞬間こそが煙草を吸うという行為のピークだ。

  21. 時系列で言えば、あなたは子供の母親である以前に夫の妻なのよ。

  22. 私にとって客観性や事実というものは段々と意味をなさなくなってしまいました。それは確かにこんなに変容しかしない世の中において揺るがない一つの希望の様なものになり得ます。でも私はなにも大衆とコミュニケイトしている訳ではない。私はあくまで、目の前のあなたとコミュニケーションを取っているんです。

  23. 相手の心の動き、機微に敏感になって、世間体や社会通念や常識にとらわれず、何においてもその本質を探り続けて欲しい。そうでなければ本物というものには触れられないし、それは手に入らない。

  24. うちのお店の前に自転車を止めていて、注意すると、じゃあどこ止めればいいんですか?と言ってしまうことをほとんどみんながやっている。僕はいつもそういう返しが返ってきた時に、ではこの世にはルールがないんですか?日本には道徳がないんですか?あなたは神なんですか?と思う。いつもだ、いつも。

  25. 自分の答えが正しいと信じて止まない人を私は軽蔑する。その裏には必ずその答えに疑いをかけた痕跡が存在していて欲しい。その上でその答えを正しいと信じて止まないのなら、あなたは選択をしたのよ。そこには意思があり、責任が伴う。その工程があり初めてあなたはその答えを選択する権利を得られる。

  26. 謝って欲しいのではない。私が何故怒るに至ったか、その思考回路を、経過を完全完璧に理解して欲しいのよ。謝るっていうのは上のことが全て理解できた後にやっとできる行為なのよ。その謝り方次第では理解していないことがこちらにはわかる。その場合にはきっちり説明してもらう権利がこちらにはある。

  27. 何百本の薔薇を渡されるより、何億万回も好きな人の名前を書いたノートを手渡される方が怖い。
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