prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

超短編集5

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  1. 本当は病気なの。とっても苦しいの呼吸がままならないの。だからいつも透明な酸素ボンベを背負って生きているの。でもそれを隠してた。でもあなたはどうしてそれに気付いたの?男は答えた。「君が僕と同じものを背負っていたからだよ、昨日君の横を通り過ぎる時ボンベ同士が擦れる音を耳にしたんだ」


  2. 明日は予定がある。明後日?明後日も約束はできないわ。私ね、昨日と今日と明日の間にしかいないの。その期間しか私は私のこと私だと思っていない。責任の取れないことはしたくないの。でもこれはあなたに対して誠実になった結果なの。だって私、三ヶ月後の友人の結婚式に参加するって伝えているのよ。


  3. あなたのお家へは私行かないわ。もし今日のゴールをそこに設定しているのならあなたも私も今すぐに家へ帰った方がいいと思う。ほら、私一人暮らししてるじゃない。たまにね、洗濯が間に合わなくて下着が揃わないこともあるのよ。そういう日なの。あなたのお家へは遊びに行きたいわ。それは本当なのよ。

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