「小林書店の娘」
私は相手の男の人にこう言ってほしいのよ。「わかったよ、ミドリ。僕がわるかった。君が苺のショート・ケーキを食べたくなくなることくらい推察するべきだった。僕はロバのウンコみたいに馬鹿で無神経だった。おわびにもう一度何かべつのものを買いに行ってきてあげよう。何がいい?チョコレート・ムース、それともチーズ・ケーキ?」
私、そうしてもらったぶんきちんと相手を愛するの
「いいわよ、待ってあげる。あなたのことを信頼してるから」と彼女は言った。「でも私をとるときは私だけをとってね。そして私を抱くときは私のことだけを考えてね。 私の言ってる意味わかる?」
それから私に何をしてもかまわないけれど、傷つけることだけはやめてね。私これまでの人生で十分に傷ついてきたし、これ以上傷つきたくないの。幸せになりたいのよ。