prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

「ある詩人の言葉」

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始めから「ただただ好き」なんて許さない。向かい合った机の上に、いくつもいくつも理由を並べ、うなずく私に何度も何度も説明し、同意を求め、だけど偶然、机の下で足が触れて、その瞬間、机の上のものを全てどけて手を伸ばし、同意も求めず「ただただ好き」と。そうでなければ許さない。


慰めたり、励ましたり、本当に苦手。背中を押すには覚悟がいる、押し出した瞬間に、手から離れた瞬間に、あなたがよろけたとしても、私は必ず、あなたの腕を掴む、という覚悟が。


「君のためなら死んでもいい」それは女の子を甘えさせてくれる言葉だ。だけどガール、そんな言葉は信じるな「貴女を残して絶対に死ねない」と言ってくれる男を、貴女を感じて生きてくれる男を、その言葉を信じて、その言葉に決して甘えず、彼が愛してくれる貴女を、しっかり生きなさい。


感心した、私に誓わないところに感動した。だから信じた、当然のように。それは私が、自分自身を疑わないことと全く同じであって。こんなことを出来てしまう人がいるのだと、それはそれはもう。


貴方という要素を多く含んだ自分自身を愛するなんて、とても不健康だわ。だけど、貴方もきっと同じ、私という要素を多く含んだ貴方自身を愛している、何も見えていない、自分以外は何も、そして同じであるという理由でまた愛していると思うのよ。


名前を呼ぶ以外の方法で、離れたところにいる私に気づかせて欲しい。


混乱の中で呼んだ名前だけを信じる。


基本的に恋愛は互いの精神を舞台に繰り広げられる陣取り合戦、戦争だと思っている。当然、油断しようものなら死ぬ。


好きだとあまり相手のことを知りたいと思わない。もちろん話してくれるならきちんと聞くけど。「貴方はここに存在している」という奇跡的な肯定を決めるので、知る必要すらなくなる。


一人でも立ち向かっていく、その強さに美は宿る、その強さだけが「美しい」という称賛に値する、真理だ。


私はね、付け焼刃だろうが、何だろうが、たとえ負けるとわかっていても、刀を抜いて向かっていく人間でありたいと思うんだよ。


常に選択を迫られているのである。このまま永遠に、脚を鎖に繋がれ、不自由を嘆き生きるのか、今ここで、脚を切り落とし、不自由を得て自由を生きるのか、私は信じている、脚を切り落としたその先で、大きな絶望の中で、背中を切り裂き、翼が生まれることを。


私の王子様は、私が「王子様を待っているの」と言ったら「じゃあ、王子様が迎えに来るまで、僕が貴女を守ります」と、そう言ってくれる人なの。


「チョコレートが与えてくれる幸福ではなくチョコレートは甘いという事実だけを愛さなくてはならない」



※私の言葉ではありません。
私の尊敬する詩人の言葉です。