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「茶の本」第六章 花

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茶の本」岡倉覚三

第六章 花



  
われわれはいずれに向かっても 
「破壊」に面するのである。 

上に向かうも破壊、 
下に向かうも破壊、 
前にも破壊、 
後ろにも破壊。 

変化こそは唯一の永遠である。 

何ゆえに死を生のごとく喜び迎えないのであるか。 
この二者はただ互いに相対しているものであって、ブラーマンの昼と夜である。

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