prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

『毒々しく太腿の血が逆流し』

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毒々しく太腿の血が逆流し拍手をしながら心臓へと辿り着く。そしてまた順流し瘡蓋より飛び出る。わたしとあなたは全て時計や夢や虫の中。革製の紐の結びが緩くなり始める頃私たちは地獄へと上ることになるだろう。それからというものまるで静岡のように平穏だ。千年もの間女優をやった魂はしかめっ面をしながらまた舞台へ上がる。その頃靴下の中では爽やかに舞う骨髄のエキスが注射器から踊り出し鞘に戻ろうとする。私たちはそれを止める事が出来ずただただもがく。赤い洋服と白い和服の並べてある部屋で最後の選択を迫られる。私は詩人です。私は左の洋服を選び着る。いざ京都に着けば私はピンクの看板の前で足止めされ秩序なく無駄口を叩く。福岡へ青森へ。二つに一つ。ええいと欧羅巴遠征を覚悟し航空会社へ問い合わせる。間も無く朝飯の支度をしうがいをする。緑虫が葉ではなく歯の上を這いずる。それを受け入れる。空は真っ赤。雲は真っ黒。天地がひっくり返り天国へと下ることになる。明日其れは昨日で昨日それは明日。食肉処理を終えた老人の一服。洋服は萎び綻びている。井戸の底から叫ぶ。コンフレーク。コンフレーク。地下鉄が朽ち建物は崩れ背景は無色透明。先が見える。先はなかった。


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