prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

読書

「ヘンリー・ミラー」

ヘンリー・ミラー北回帰線新潮文庫 1969ISBN:4102090010Henry MillerTropib of Cance 1934r[訳]大久保康雄 ロレンス・ダレルが褒めていなければ、ヘンリー・ミラーなんて読まなかった。ダレルはぼくの先生なのだ。 ところがダレルは『北回帰線』をメッチャ…

2014読書1

2014年9月日々の泡/ボリス・ヴィアンノルウェイの森(上)/村上春樹罪と罰/ドストエフスキー失楽園/ジョン・ミルトン仮面の告白/三島由紀夫遠野物語/柳田国男卍/谷崎潤一郎禅/鈴木大拙眼球譚/ジョルジュ・バタイユカラマーゾフの兄弟/ドストエフス…

「茶の本」第六章 花

「茶の本」岡倉覚三第六章 花 われわれはいずれに向かっても 「破壊」に面するのである。 上に向かうも破壊、 下に向かうも破壊、 前にも破壊、 後ろにも破壊。 変化こそは唯一の永遠である。 何ゆえに死を生のごとく喜び迎えないのであるか。 この二者はた…

「私の読書」

私の場合、読書とは単なる追体験だ。読書をして新しい何かを得られるものと思うのは勘違い、または間違いだと思う。私はだが、私は書籍「エロティシズム」の中に入り込みたいのではない。作者であるバタイユとどう(に)かなりたいのである。例えば書籍「エ…

「斜陽」太宰治

恐ろしい。恐ろしい。 斜陽ですか、一日の始まりと終わり、四季それぞれの始まりと終わり、一生の始まりと終わり。それらを一周させ、挙句、希望へ向かわせる作品だ。反面教師的であって同時に浸ってもしまう魔力を持つ作品。陽について、四季の音、色、匂い…

「この人を見よ」ニーチェ

わたしは一個デカダンなのであるが、見方を変えれば、わたしはまたデカダンの対立者である。 わたしはもろもろの理論と論戦はしない。ただそれらに出会うと手袋をはめるだけだ。 嵐をもたらすものは、もっとも静寂な言葉だ。鳩の足で歩んでくる思想が、世界…

「悲しみよ こんにちは」

2011年12月12日13:28サガンの書き方というものもあるのかもしれないけれども、私はアンヌを毛嫌いしていた。その気高さや規律性、美しさ、傲慢さを私は嫌っていた。私は私の大嫌いな偏見と差別に満ち溢れた見方をしていた。結果的には、アンヌが死んでからわ…