殺人
神戸新聞社へこの前ボクが出ている時にたまたま、テレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた人の名を読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。表の紙に書いた文字は、暗号で…
私はね、「殺人犯」というのは今、子を持つ親が作っていると考えている。テレビの前でお前ら馬鹿な親はこう言うんだよ、「あらま怖いわ、また殺人事件、物騒な世の中だわ」と。それこそがこの世を物騒な世にしているとは思わないのかしら。「殺人犯」という…
『横』2014.8.26.赦されたいと願う私と罰したいと迫る私とが押問答をする間に三人目の私が鏡を前にした。鏡の中の人間と私とがあまりにも違いすぎたことに憤り鏡を割りその破片で顔を朱に染めた。赦されたいと願う私は新たな生命を受けた様に感動し、また罰…
私はね、それに触れたとき何もできなかったわ。私のどんな言葉も、どんな行為も全てが無意味で、そのことであなたがどれだけ苛まれていようといなかろうとあなたはあなたの中でそれをちゃんと吸収していた。私にはね、本当に、情けないくらいに何もできなか…
僕がどれだけ傷ついてもいい。けど僕の周りのどんな人も僕の様に自分の身を失くしたいと思う程の、復讐心すら消え失せる程の哀しみを味わって欲しくはない。でも例えばあそこ(危険な場所)の近くには足を踏み入れない様にという禁忌をその人間に課したとし…
酒鬼薔薇の無差別性または博愛性は障害者である土師淳君の首を切り、その血を飲み(汚れていない人間の血を飲めば自分が清められるかもしれない)と思ったところにある、いわゆる常識からすると、であるが。彼に世間一般でいうところの偏見なんてものはない…