prêt-à-porter

私が関わった人間は全て私の作品である

バックナンバー

「シメオネ様」

2013-2014 チャンピオンズリーグ決勝四点目が決まった時シメオネは拍手していた。それなのにヴァランはシメオネに向かってボールを蹴った。あれはないですね。シメオネがキレたのは至極当然。仁義だ。しかも延長前半終了した後、革靴でそのままグラウンドに…

何番がお好き? vol.4

1 一旦触れるとその人間の全てが欲しくなり、執着心や支配欲が暴れ出す。でも僕は薬をもらいには行かない。自分では正常であると考えているからだ。ノルウェイの森のレイコさんと直子が言うように自分が正常ではないとわかっている人間はそういう意味では正…

「握っている」

多分何かで悩んでいるというか、まぁ察するにあなたは二十歳前後かと思われますが、ふんわりとぼんやりとした焦りや不安があって、でも自分はこうなんだという主義・主張もおありだと思うんですよ。それがそのピアスやらに見て取れます。自分がどのくらいの…

「有色人種」

朝の混雑。車道も歩道も自動車や人々で一杯だった。何故頭の禿げた親父共は満員電車に乗って遥々東京へと出掛けるのか。まるで戦時中だ。馬鹿だ。しかしこれもまた能力がないから仕様の無い事だ。能力があれば会社の前に家を建てればいい。能力があれば会社…

「かなしみ」

あなたはいつか僕が悲しいと思うことはやらないと言った。だから敢えてそういうことについて予め話したりすることをやめたと思う。でも僕がとても悲しい思いをした時あなたはそれを止めるはしなかったし、それを更に強め僕を追い込んだ。僕はそれを忘れない…

「私の父と母」

私が人を殺したことのある嫁を連れて来てもノーと言わない親父を私は尊敬している。私が人を殺したことのある嫁を連れて来たらノーと必ず言う母親を私は尊敬している。そういう所に僕は在る。父は私のお嫁さんが人を殺した理由を聞いてこない。また聞くとし…

『パラソル』

僕のコアントロー君のカシスべっとりとした湿気私はあなたに関したあなたは私を刺した空は雲ひとつない日本晴れ唾液とアルコールが手を組み木製の椅子がぎこぎことなりカラフルな南国植物が昆虫を捕食スプレープレイシユーシューシュー私は地べたへ這いつく…

「嘔吐2011」その2

私は狭い狭い箱の中で選択肢を思いつくのに精を出していた。私がどれだけ頑張っても何も思い浮かばなかった。耳に入ってくるのは鈴のお経と雑音と無気味な明るい音楽だけだった。MichaelJacksonのDangerousというアルバムを聞いていたのだが、それはマライア…

「嘔吐2011」

初めての感覚だった、または状態だった。側に人がついていてくれなくては何もできない様な、赤子に戻った様な。外から内に入ってくる言葉は全てがメガホンやテープレコーダーやらの何だかを通して聞こえる様に、バイアスや屈折があり私の五感へと届いた。ふ…

「世界的都市」

銀座でバーテン四年やっていました、と言うと大阪の人はちゃんと引いてくれる。彼らは大阪を愛しているのではなく、東京に引け目を感じている。だから大阪を愛すのよ。彼らは中目黒や恵比寿や代官山というワードを聞くだけで構えるのだ。東京人にとって、東…

「刃物で刺す」

【刃物で人を刺す】刺されたらどれだけ痛いか想像できたら人を刺すことなんてできない、とよく耳にする。そんなことは幼稚園や小学校の時に親や教師から教わったと思う。友人や兄弟と喧嘩をしたり、サッカーをしたり、物理的に人間と接触したりしながら、徐…

「悲しみよ こんにちは」

2011年12月12日13:28サガンの書き方というものもあるのかもしれないけれども、私はアンヌを毛嫌いしていた。その気高さや規律性、美しさ、傲慢さを私は嫌っていた。私は私の大嫌いな偏見と差別に満ち溢れた見方をしていた。結果的には、アンヌが死んでからわ…

『comfortable』

女はもしかすると僕を裏切った。正式な計画のもと破談したので正式には裏切りではないのかもしれない。裏切られた時僕は首を傾げなかった。心が傾いた。斜に構えられた心はまたすぐにニュートラルな状態へと戻った。その間ギアは一度も入れ替えられていなか…

「噓」

僕には嘘をつくことがある。可愛くもないのに可愛い、だとか上手くもないのに上手い、だとか言う時がある。でもそれは本当は可愛くもないものに可愛くないと言うよりも酷だ相手に対して自分に対して周りの人間に対して可愛くないものに対して可愛くないと言…

『精神分析入門(上巻)』

女と一緒に恵比寿の本屋に入り僕はフロイトの精神分析入門(上巻)を買った。女は次の日、電話をしてきた。「今入った本屋ね、精神分析入門の上巻だけないの。」と言い、切った。--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-~~--~--~--~~--~-何でもご依頼受けます。http://pog…

「経験が直感を生む」

偏りたくない片寄りたくないそう思って生きてきた。偏りたくない。私は片寄りたくない。あなたのことをブスという私がブサイクなのは筋が通っていないことではない。それを一緒にしてしまうあなたの考え方の方が随分とひん曲がっている。私があなたにブスと…

「美の純度を保つ為に」

私はあまり徒党を組んだりはしませんが、同志は矢張り必要だと考えています。ひとりでは哲学できない。 哲学が一人歩きしている状態なんてあり得ない。どつちかぢゃないの、どつちもなの。俗物でありながら超人、哲学者でなきゃならない。哲学や戦争は日常と…

「私のフェアネス」

私は理不尽で、不公平なものを好まない。相談者とその関係者が登場人物である事が多い。その前に私の考えを示しておこう。仮に神様がいるとして、私に対してアドバイスするとしたら、恐らく私には難しい方をチョイスしろと微笑みながら言うだろう。もし仮に…

何番がお好き? vol.3

4月1日のエイプリルフールにこそ心から真実を囁く。真っ赤で嘘みたいな造花の様なお花を持って。あなたが私に対して諦めてくれたら私はあなたに本物の希望を見せることができる。私も人間。怖いものは怖い。だけどそこから逃げないの。飛び込んで行くの。本…

何番がお好き? vol.2

矢張り戦いの中でしか生を見出せない。急に人が死ぬという苦しみなら私は耐えられる。残酷で奥歯を噛み締めても涙が止まらない様な事態には慣れている。でもじわじわとくるものはときにそれを凌駕する。時間軸は恐ろしい。私は苛まれ苦しみ悲しむ、孤独で寂…